のれんの豆知識
当店は、のれんの格安販売から激安オリジナル製作までを承る、通販専門店となっておりますが、ここではその歴史などの豆知識を少し、ご紹介してみたいと思います。
暖簾のオリジナル作成などの参考にはあまりなれないかもしれませんが、息抜きだと思って、お時間がある時にでもごゆっくりご覧いただければと思います。
のれんの原型
日本の伝統文化品であるのれんのその起源は明確ではありませんが、一説には縄文時代の頃からそれはあったと言われています。風や日差しの遮るものとして、また屋内と屋外を仕切るためのアイテムとして使用されており、それは現代のような綿素材で特注作成されたものではなく、筵(むしろ:藁やイグサなどの草で編んだ簡素の布状のもの。敷物などとしても利用されていました)などがその原型であったとされています。
のれんの語源
のれんは漢字では「暖簾」と書きますが、この「暖」という字は元々唐の音で「のん」と発音されておりました。そして「簾(すだれ)」は音読みで「れん」と発音します。
ですから元々はこれは「のうれん」と呼ばれていましたが、それが次第に変化していき、「のれん」となったのです。
暖簾は本来、禅宗の用語のひとつで、寒気を防ぐための垂れ布のことを指す言葉だったそうで、実は現代と同様の意味の言葉として広まっていったのは近世になってからだと言われています。
暖簾のデザイン
元々は日除けや寒さ対策、また目隠しなどとして制作され利用されていた暖簾ですが、これにオリジナルデザインが入れられ始めたのは鎌倉時代以降だとされており、そのデザインというのも家紋や屋号であることが殆どであり、現代のようにそこに文字がプリント印刷されオーダーメイドされるのは、江戸時代の中期頃からだと言われています。
その理由は、それまで一般的な庶民は文字の読み書きが殆ど出来なかったため、暖簾に文字を入れて特注製作したとしても看板としての意味を成すことができませんでしたが、寺子屋などの普及により農民や商人たちの識字率が上がったためだと言われています。